この記事でわかること

  • ChatGPT にエラーが出たら、最初に status.openai.com で、進行中の障害と影響を受けている機能を確認します。最上部のインシデントや、ChatGPT グループのうち症状に対応する行が正常(Operational)以外の表示なら、OpenAI 側の障害の可能性が高いと考えます。その場合、OpenAI 側のサービス復旧そのものは手元の操作では早められません(モデルの切り替えや別機能の利用で作業を続けられる場合はあります)。症状と行の対応は筆者の割り当てで、ステータスの指標は集計値のため、手元の要因が同時にあることもあります(OpenAI Status 2026-10-14)。
  • ステータスが正常でも個別の不具合は否定できません。表示された英語の文言で公式ヘルプのページを引き、ブラウザ・端末・回線を変えて切り分けます。
  • 直らないときは、ブラウザで再現する問題なら HAR ファイルと時刻つきのコンソールエラーを、アプリの問題なら表示文言・日時・アプリと OS のバージョン・スクリーンショットを用意してサポートに出します。
  • 同じ端末でテザリングに切り替えると直る場合は、社内回線や VPN などの要因が疑われます。他の利用者でも起きるかを確かめ、結果を情シスに渡します。情シスに渡すドメイン一覧と WebSocket の条件は 5 章(5-2)にまとめました。
  • 公式ヘルプは、執筆時(2026-10-14)には自動取得が HTTP 403 で拒否されたため、検索結果に表示された抜粋で確認しました。同日のレビューで主要ページの公式本文を取得して再確認し、抜粋では読めなかった文言や手順を補っています。

ChatGPT にエラーが出たら、まず OpenAI のステータスページで、進行中の障害と影響を受けている機能を確認します。正常表示でも個別の不具合は否定できません。この記事では、表示された文言から公式ヘルプを引き、ブラウザ・端末・回線を切り分ける手順と、情シスやサポートへ渡す情報をまとめます。


1. 確認した公式ページと日付(一次資料の対応表)

この記事には実機の計測値はありません。根拠は OpenAI のステータスページと、主要な公式ヘルプ 7 ページおよび補足資料です。確認方法がページごとに違うので、先に一覧にします。

主張一次資料種別確認日・確認方法
ChatGPT グループは 16 行、行名と稼働率OpenAI Status公式ステータスページ2026-10-14、ページ本文を取得
汎用エラー・ネットワーク系の文言と手順、HAR の提出Troubleshooting ChatGPT Error Messages公式ヘルプ2026-10-14、執筆時は検索結果の抜粋。同日のレビュー時に公式本文で再確認
許可するドメイン、WebSocket、SSL インスペクションNetwork recommendations for ChatGPT errors on web and apps公式ヘルプ同上
ログイン系の文言と手順Why can’t I log in to ChatGPT?公式ヘルプ同上
アプリの DeviceCheckErrorSomething went wrong. Please make sure your device’s date and time…(DeviceCheckError)公式ヘルプ同上
応答が遅いときの手順Why is my ChatGPT taking so long to respond?公式ヘルプ同上
SSO・ワークスペース・ドメイン認証のエラーTroubleshooting SSO, workspace access, and domain verification公式ヘルプ同上
サポートへの連絡経路と伝える情報、HAR の手順How can I contact support?公式ヘルプ同上
アプリで SSL インスペクションを使う場合の扱いCorporate Network Controls in ChatGPT Enterprise公式ヘルプ(補足)同上
送信元 IP によるアクセス制限IP allowlisting for ChatGPT公式ヘルプ(補足)同上
AI 電話サポートの対象地域とできないことAI phone support公式ヘルプ(補足)同上
ChatGPT Work・dot・Space・Sites の用途ChatGPT Work and Codex、dot、Space、Sites公式ヘルプ(補足)2026-10-14、レビュー時に公式本文で確認
利用上限に達したときの通知ChatGPT Free Tier FAQ公式ヘルプ(補足)同上

執筆時(2026-10-14)は、help.openai.com が自動取得に HTTP 403 を返したため(英語版・日本語版 URL の /ja-jp/ とも)、ページ全文を開けませんでした。そこで URL とタイトルの実在を確認したうえで、検索エンジンが返した本文の抜粋を読んでいます。その後、同日の外部レビューで主要 7 ページと補足資料の公式本文を取得して照合し、抜粋では読めなかった文言や手順(WebSocket エラーの原文、不審なアクティビティやログイン画面の汎用エラーの手順など)を補いました。

日本語のヘルプは、少なくともエラー対応のページ(/ja-jp/)が存在し、機械翻訳と明記されています。ただしヘルプの訳語は、ChatGPT の日本語画面に実際に出る表示と同じとは限りません。日本語画面の表示文言と、各ページの正確な最終更新日は確認していません。手順を実行する前に、表のリンクから原文を開いて確認してください。

ステータスページの行構成と稼働率は、執筆時と同日 16:08 JST のレビュー時で同じ表示でした。一方、現在の障害の有無は時刻によって変わります。レビュー時点(2026-10-14 16:08 JST)では、同日 16:05 JST に公表された ChatGPT Work と Codex in ChatGPT Desktop の性能低下が掲載されていました(該当インシデント)。

ステータスページのスクリーンショットも掲載していません。取得できたのはページ本文のテキストだけなので、2 章の表はその書き起こしです。


2. 最初に確認すること:ステータスページのどの行を見るか

2-1. ページの構成(2026-10-14 確認)

status.openai.com を開くと、最上部に全体の状態と、進行中のインシデントが表示されます。状態は随時変わるため、エラーが発生した時刻と影響対象をその場で確認してください。

その下に 5 つのグループが並びます。

グループ行数グループ稼働率(Jul 2026〜Oct 2026 表示)
APIs1399.96%
ChatGPT1699.52%
Codex499.95%
FedRAMP1100%
Ads Platform2グループ値の表示なし

ChatGPT の Web 版やアプリを使っている人は、まず「ChatGPT」グループを見ます。あわせて、最上部のインシデントでどの機能が影響対象に挙がっているかも確認します。Codex を使っているなら「Codex」グループも対象です。「APIs」は開発者が API を呼ぶときの系統で、ChatGPT の画面が動くかどうかとは別に管理されています。

稼働率は 2026-10-14 に取得した値で、日々変わります。これは表示期間(Jul 2026〜Oct 2026)の集計で、いま障害が起きているかどうかとは別の情報です。現在の状態は最上部の表示とインシデントで見ます。数値の出どころは OpenAI 自身のステータスページであり、第三者による計測ではありません。

2-2. 症状 → 見る行の早見表

ChatGPT グループを展開すると 16 行あります。行名は英語のままなので、症状から引けるように割り当てました。「症状」の列は行名から筆者が対応づけたもので、OpenAI が定義した対応ではありません。

症状見る行2026-10-14 の稼働率表示
送信しても返ってこない、途中で止まる、エラーで応答が出ないConversations99.91%
ログイン画面から先に進めない、ログインがループするLogin99.97%
Work モードのタスクが開始しない、途中で止まる、成果物を作れないChatGPT Work99.87%
デスクトップアプリ内の Codex が動かないCodex in ChatGPT Desktop99.89%
管理者の監査用データ取得が失敗するCompliance API99.98%
Web 検索つきの回答だけ失敗するSearch99.98%
ファイルや画像の添付が失敗するFile uploads99.98%
音声会話がつながらない、途切れるVoice mode99.96%
GPTs が開かない、作成・保存に失敗するGPTs99.98%
画像生成だけ失敗するImage Generation99.79%
Deep Research が始まらない、終わらないDeep Research99.98%
エージェント機能が動かないAgent99.98%
連携アプリ・コネクタの呼び出しが失敗するConnectors/Apps99.95%
dot(作業を続けるエージェント)が動かない(推定)dots100%
Space(ファイルや Pages の整理・共有)が開けない、共有できない(推定)Space100%
Sites(Web サイトなどの作成機能)で作成・表示に失敗する(推定)Sites99.98%

「ChatGPT Work」は、長い多段階のタスクを実行する Work モードの行です(ChatGPT Work and Codex)。法人ワークスペースを指す行ではありません。ワークスペースの権限・所属・SSO の問題は、Login 行と 3-3 の SSO 関連の項で確認します。

「dots」「Space」「Sites」の 3 行は、ステータスページのテキスト上では説明が見当たりませんでした(OpenAI Status 2026-10-14)。用途は公式ヘルプの dot・Space・Sites の各ページから補いました。dot は作業を続けるエージェント、Space はファイルや Pages などの整理と共有、Sites は Web サイトなどを作る機能です。ただし、ステータスの行名とこれらの機能が対応するとは OpenAI が明示しておらず、表の対応は筆者の推定です。

2-3. 判定のしかた

  1. 症状に対応する行の状態を見ます。障害や性能低下の表示があれば、OpenAI 側の障害の可能性が高いと考えます。
  2. 該当行が正常でも、最上部に進行中のインシデントが出ていないかを確認します。
  3. どちらも正常なら、「View history」で直近のインシデント履歴を開き、障害の発生時刻と自分のエラーの時刻を照らし合わせます。
  4. 履歴にも何もなければ、自分の環境を疑って 3 章へ進みます。

「Subscribe to updates」から更新通知を登録できます。社内から問い合わせを受ける立場なら、障害のたびにページを開き直さずに済みます。

ステータスページが正常でも障害でないとは言い切れません。ステータスページ自身が、可用性の指標は全ティア・モデル・エラー種別の集計値で、個別の利用者の可用性は異なり得ると断っているためです(OpenAI Status 2026-10-14)。同じネットワークにいない同僚や、モバイル回線の自分のスマホでも同時に失敗するなら、OpenAI 側の可能性を残しておきます。


3. エラー文言 → 公式ヘルプ → 手順の対応表

表示された英語の文言で引いてください。文言は英語版の公式ヘルプに載っている表記です(執筆時は検索抜粋、レビュー時に本文で確認)。日本語ヘルプは機械翻訳のため、日本語の画面で実際にどう表示されるかは確認できていません。

「公式が挙げる手順」の列は要約です。全手順は各ページで確認してください。「最初に確認・相談する先」は最初に動く人の目安です。その人が復旧まで担うという意味ではありません。

3-1. 汎用エラー・応答生成の失敗

表示される文言意味公式ヘルプ公式が挙げる手順ステータスの行最初に確認・相談する先
Something went wrong原因を特定しない汎用エラー。サーバー側の一時的な問題か、手元の環境のどちらかTroubleshooting ChatGPT Error Messages再読み込みか新しいチャット、ステータスページ確認、キャッシュと Cookie の削除、シークレットウィンドウ、拡張機能・VPN・セキュア DNS の無効化、別のネットワークConversations個人
There was an error generating a response応答の生成に失敗。一度きりの失敗のことがある同上「Regenerate」を押す。再生成しても続く場合の追加手順も同ページにあるConversations個人

3-2. ネットワーク系

表示される文言意味公式ヘルプ公式が挙げる手順ステータスの行最初に確認・相談する先
A network error occurred端末から OpenAI のサーバーへ安定した接続を確立できていない可能性があるTroubleshooting ChatGPT Error MessagesVPN・プロキシを切る、別のネットワークに切り替えるConversations個人。社内回線でだけ出るなら情シス
An error occurred while connecting to the websocket.会話の更新に使う WebSocket 接続に失敗。公式ヘルプは A network error occurred と同じ項目で扱っている同上、および Network recommendations同上。管理されたネットワークでは WebSocket の許可が必要Conversations個人。社内回線でだけ出るなら情シス
We detect suspicious activity / Unusual Activity Detected通信が自動化された挙動や通常と異なる挙動に見えると検知されたTroubleshooting ChatGPT Error MessagesVPN・プロキシを切る、ブラウザや端末を再起動する、別のセッションで試す、アカウントを他人と共有していないか確認する。どれにも当てはまらなければサポートへ連絡該当行なし個人。共有の出口 IP なら情シス

3-3. ログイン系

ログインできないエラーは、会話中のエラーとは別のページで扱われています。見る行も Conversations ではなく Login です。

表示される文言意味公式ヘルプ公式が挙げる手順ステータスの行最初に確認・相談する先
There is already a user with email / Wrong authentication method登録時と違うサインイン方法を使っているWhy can’t I log in to ChatGPT?登録時の方法が分かればその方法で再試行する。分からなければパスワード・Google・Microsoft・Apple をシークレットウィンドウで順に試すLogin個人
This user already exists以前の登録が途中で終わっていることが多い同上新規登録ではなくログインするLogin個人
We have detected suspicious login behaviorログインの挙動が不審と判定された同上キャッシュ削除、ネットワーク切り替え、VPN を切る、最長 1 時間待つLogin個人
Something went wrong / Oops(ログイン画面で)ログイン処理中の汎用エラー同上しばらく待つ、ステータスページを確認する、キャッシュと Cookie を削除する、別のブラウザ・回線・端末やシークレットウィンドウで試す、拡張機能を無効にするLogin個人
identity_provider_mismatchアカウントに紐づく方法と違う経路でサインインしたTroubleshooting SSO, workspace access, and domain verification元の方法(Google、Microsoft、Apple、パスワード、一時コード、テナントの SSO)で再試行。元の方法にアクセスできなくなった場合は OpenAI サポートへ連絡Login個人。不明なら情シス
require_sso_login / Oops! Please use your organization’s SSO組織が SSO を必須にしている同上サインイン画面で SSO を選び、組織の ID プロバイダーで認証し直す。IdP で認証した後も再発する場合は、IT が権限や所属を確認するLogin利用者。指定の SSO で再試行しても解消しなければ情シス
Something went wrong while getting your SSO infoVPN・プロキシ・拡張機能・ファイアウォールなどが認証リクエストを遮断している可能性同上利用できる場合は IdP 側のサインインタイル(アプリ一覧)から試す。解消しなければ IT にネットワーク経路の確認と、必要な OpenAI ドメインの許可を依頼Login情シス
sso_mismatch_user_creation招待先アカウント、IdP が返すメールアドレス、認証済みドメイン、SSO 接続、製品への所属のどこかに不整合がある(例: 招待したアドレスと IdP が返すアドレスの不一致)Troubleshooting SSO, workspace access, and domain verification管理者が上の各項目を確認するLogin情シス

3-4. アプリの端末確認系(DeviceCheckError)

表示される文言意味公式ヘルプ公式が挙げる手順ステータスの行最初に確認・相談する先
Something went wrong. Please make sure your device’s date and time are set properly. Check that your internet connection is stable, then restart the app and try again. (DeviceCheckError)通常は、アプリがその端末用のトークンを生成できなかったことを示すDeviceCheckError のページ日付と時刻の確認、接続の確認、アプリと OS の更新、端末の改変(root 化・ジェイルブレイク)の確認。解消しなければステータスページも確認Login、Conversations個人。会社支給端末なら情シス

このエラーは文頭が「Something went wrong」で始まるため、3-1 の汎用エラーと取り違えやすい表示です。末尾の「(DeviceCheckError)」で見分けます。DeviceCheckError では、端末の時刻、通信状態、アプリ・OS、端末の完全性を確認します。解消しなければステータスページも確認し、別の端末やブラウザで試します。

同ページによると、端末の完全性チェックの結果は最長 24 時間キャッシュされることがあります。そのため再試行の前にアプリのデータを消すよう案内されています。

3-5. 応答が遅い・止まる

症状公式ヘルプ公式が挙げる手順ステータスの行最初に確認・相談する先
昨日まで普通だったのに急に遅いWhy is my ChatGPT taking so long to respond?キャッシュと Cookie の削除。同ページは、急な遅延の多くは古いキャッシュが原因だと説明しています(公式のトラブルシューティング上の説明で、頻度の統計ではありません)Conversations個人
「Thinking…」のまま進まない、固まる同上強制再読み込み、サインアウトして入り直す、サイトデータの削除、モデルを切り替える、新しいチャットで試すConversations個人
回線やブラウザが怪しい同上別のブラウザ、拡張機能の無効化、シークレットウィンドウ、速度テスト、別の端末・ネットワークConversations個人。社内回線・VPN なら情シス

3-6. 利用上限の表示について

利用上限に達したときの通知は、エラー対応のページではなく ChatGPT Free Tier FAQ で説明されています。同 FAQ には上限に達したときの通知と画面例があり、再び使えるようになるまで待つよう案内されています。執筆時の検索ではこの FAQ に行き当たらず、レビュー時に確認しました。

上限は障害ではなく、プランや機能ごとに決まっている利用制限なので、この対応表には入れていません。上限の数え方は ClaudeとChatGPTの比較 で扱っています。


4. 【個人向け】自分の環境を切り分ける順番

2 章でステータスページが正常だったときの手順です。挙げているのは 3 章の公式ヘルプに出てくる操作だけです。筆者が任意にエラーを再現して画面をたどったものではありません。副作用の小さいものから並べ替えています。

4-1. Web 版(ブラウザ)

  1. 応答が止まった場合は、30〜60 秒ほど待ってからページを再読み込みします。応答生成の失敗なら「Regenerate」を押します。
  2. 新しいチャットを開いて同じ質問を送ります。直るなら、元の会話に固有の問題がある可能性があります。
  3. シークレットウィンドウで chatgpt.com を開いてログインします。直るなら、通常のブラウザの拡張機能、サイトデータ(キャッシュや Cookie)、ログインセッションのいずれかが関係している可能性があります。
  4. 3 で直った場合、拡張機能を 1 つずつ無効にして絞り込みます。広告ブロッカーから試します。
  5. VPN、プロキシ、セキュア DNS のツールを切ります。
  6. 別のネットワークに切り替えます。社内 Wi-Fi ならスマホのテザリングが手早い方法です。
  7. 別のブラウザで試します。
  8. ここまでで直らなければ、キャッシュと Cookie を削除します。

手順 6 で、同じ端末のままテザリングに切り替えると直る場合は、社内回線や VPN などの要因が疑われます。他の利用者や端末でも再現するかを確認し、結果を情シスに渡してください(5 章)。

キャッシュと Cookie の削除を最後に置いたのは副作用があるためです。Cookie を消すと ChatGPT からログアウトされ、ブラウザ全体で消した場合は他のサイトのログインも切れます。シークレットウィンドウは、通常のサイトデータを消さずに近い切り分けを試せるので、先に試します。

ログイン画面で止まる場合は、ヘルプに追加の確認項目があります。chatgpt.com、openai.com、auth.openai.com の 3 つで Cookie と JavaScript が許可されているかを見ます。

4-2. スマホアプリ(iOS・Android)

  1. 表示の末尾に「(DeviceCheckError)」があるかを見ます。あれば 2〜5 へ、なければ 6 へ進みます。
  2. 端末の日付と時刻が正しいかを確認します。自動設定をオンにします。
  3. 通信が安定しているかを確認し、Wi-Fi とモバイル回線を切り替えます。
  4. アプリと OS を最新版に更新します。
  5. アプリのデータを消してから再試行します。完全性チェックの結果が最長 24 時間キャッシュされるためです。
  6. ブラウザから chatgpt.com にログインできるかを試します。ブラウザで使えるなら、アプリや端末に関係する要因が疑われます。
  7. 別の端末で試します。

root 化やジェイルブレイクなど端末を改変している場合、DeviceCheckError の原因になり得ると公式ヘルプは説明しています。この場合はブラウザ版を使うのが現実的な回避策です。

設定画面の開き方が分からないときは、ChatGPT設定はどこにあるか に Web・iOS・Android 別の入口をまとめています。


5. 【法人向け】社内ネットワーク・SSO が疑われるとき情シスに渡すもの

「自宅やテザリングでは動くのに、社内からだけエラーになる」場合の章です。社内回線や VPN、SSO の設定は、多くの場合、利用者が自分で変えられる範囲ではありません。

5-1. 利用者が情シスに伝えること

  • 表示された文言の原文と、発生した日時
  • 社内回線では失敗し、テザリングでは成功したという切り分け結果
  • 同じ社内の他の利用者や端末でも起きるかどうか
  • Web 版かアプリか、ブラウザ名と OS
  • VPN やセキュリティソフトのクライアントが動いているかどうか

5-2. 情シスが確認すること(Network recommendations のページ)

Network recommendations for ChatGPT errors on web and apps で確認できる要件は次のとおりです(執筆時は検索抜粋、レビュー時の 2026-10-14 に公式本文で再確認)。

ドメインの許可。一覧の一部として、次の 2 つのワイルドカードがあります。

..acuhtaht.goppte.ncaoim.com

このほか、ファイルアップロード用の *.oaiusercontent.com も挙げられています(Network recommendations 2026-10-14)。ここに挙げたのは一覧の一部なので、完全な一覧は原文から取ってください。URL フィルタが遮断する代わりに別のコンテンツを返していないかも確認対象です。

WebSocket の許可。TCP 443 番で次の 2 つを通します。

wwssss:://wcsh.acthgapttg.pcto.mcm

前者は会話の更新、後者は Codex のストリーミングに使われます。プロキシが URL パス単位で許可できない場合は、chatgpt.com への 443 番の WebSocket アップグレードを許可する方法が示されています。

TLS インスペクション。SSL 復号・Web フィルタ・プロキシ強制を使っているネットワークでは、WebSocket 接続を遮断・書き換え・早期切断していないかを確認します。macOS のデスクトップアプリについては、可能なら OpenAI の公開ドメイン全体で SSL インスペクションを無効にすることが推奨されています。

音声。ChatGPT Voice は UDP 3478 番で OpenAI のサーバーに接続します。IP 範囲は chatgpt-voice.json として公開されており、音声品質の問題ではこの範囲の許可が勧められています。

デスクトップ・モバイルアプリで SSL インスペクションを有効にしたまま使う場合の扱いは、別ページ Corporate Network Controls in ChatGPT Enterprise にあります。自社の証明書をピンリストに追加し、MDM でクライアントに配布する必要があると書かれています。ChatGPT Enterprise のネットワーク制御を説明するページです。

ChatGPT Enterprise/Edu で、ワークスペースへのアクセスを許可済みの送信元 IP に制限する場合は、IP allowlisting for ChatGPT を参照してください。固定 IP の準備やネットワーク経路の構成とは別の設定です。この 2 ページは、執筆時はタイトルと抜粋、レビュー時に公式本文で確認しました。

5-3. SSO・ワークスペースのエラー

3-3 の表で「情シス」とした行は、Troubleshooting SSO, workspace access, and domain verification が受け皿です。同ページから、管理者向けの要点を拾います。

  • ワークスペースが見えないという申告には、まず招待メールアドレスとテナントが正しいかを確認します。
  • ドメインが別テナントで認証済みの場合、どのテナントが保持しているかを確認して OpenAI サポートに連絡します。
  • 親ドメインを認証しても、サブドメインは自動では認証されません。
  • DNS の変更が公開されるまで最長 24 時間かかることがあります。
  • 認証状態の「Expired」は、7 日間の認証期間内に TXT レコードが確認されなかったことを指します。完了済みの認証が失効するわけではありません。

メールやドメインの不一致による SSO エラー(sso_mismatch_user_creation)は、同じページの該当項目で扱われています。執筆時に専用ページとして参照した「Fix SSO login errors caused by email or domain mismatch」(記事 ID 20001235)の URL は、レビュー時(2026-10-14)には同じページへ転送されていました。


6. 直らないときサポートに出す情報

ブラウザで再現する問題について、「Troubleshooting ChatGPT Error Messages」は、ブラウザ・端末・ネットワークを変えても続く場合に次の情報を集めてサポートへ連絡するよう求めています(Troubleshooting ChatGPT Error Messages 2026-10-14)。

  • HAR ファイル。エラーを再現している最中の通信を記録したもの
  • ブラウザのコンソールエラー。時刻つき
  • 使用していたモデル
  • 会話の URL または ID

応答が遅い場合のページでは、これにリクエスト ID とタイムスタンプが加わります。

アプリの問題は分けて考えます。How can I contact support? によると、デスクトップアプリには HAR を取得するための開発者ツールがありません。アプリの問題では、表示文言、日時、アプリと OS のバージョン、スクリーンショットを用意し、サポートの案内に従います。DeviceCheckError のページも、スクリーンショットを撮ってサポートに連絡するよう案内しています。同じ症状がブラウザ版でも再現するなら、ブラウザで HAR を取得する方法もあります。

連絡経路は How can I contact support? にあります。help.openai.com の右下にあるチャットのアイコンから始め、最初は自動応答が受けます。必要に応じて人の担当者が対応する場合があります。同ページが挙げる記載事項は、問題の説明、サインインに使っているメールアドレス、再現手順、該当する場合はワークスペース ID です。

同ページのチェックリストは、サインイン方法と、ブラウザ・OS・端末種別などの環境情報も求めています。発生日時はタイムゾーンを添えて伝えます(How can I contact support? 2026-10-14)。

HAR ファイルには注意点があります。HAR はブラウザの通信記録で、Cookie や認証トークンが含まれ得ます。公式サポート以外の場所、たとえば社内チャットや公開フォーラムには貼らないでください。会社のアカウントなら、提出前に情シスの方針を確認します。HAR の記録手順(開発者ツールの Network タブで「Preserve log」をオンにして再現し、書き出す)も同ページにあり、個人情報や機微なデータが含まれ得るため、サニタイズ済みの HAR を書き出すよう案内されています(How can I contact support? 2026-10-14)。

AI 電話サポート(1-888-GPT-0090)は、米国・カナダ向けの自動応答の窓口です。日本向けの番号は同ページに掲載されていません。AI phone support によると、報告の提出や人の担当者への接続はできません。


7. 復旧を待つあいだの逃げ道

ステータスページで障害が出ているあいだ、OpenAI 側のサービス復旧そのものは手元の操作では早められません。ただしステータスの指標は集計値で、可用性はプラン・モデル・使っている機能によって異なり得るため、モデルの切り替えや別機能の利用で作業を続けられる場合はあります(OpenAI Status 2026-10-14)。締め切りのある作業は、別のサービスに一時的に移すのが現実的です。

  • 切り替え先の候補と料金・上限の違いは、ClaudeとChatGPTの比較 と GeminiとChatGPT比較 にまとめています。
  • 障害が特定の行だけなら、その機能を避けて続けられます。Image Generation だけが落ちているなら、各行が独立に障害になり、Conversations 行の正常表示が自分の環境にも当てはまるという前提では、文章の作業は影響を受けにくいはずです。ステータスの指標は集計値で個別の利用者とは異なり得るので、実際に送って確かめてください(OpenAI Status 2026-10-14)。
  • 外部サービスの障害に左右されない手段として、手元の PC でモデルを動かす方法があります。仕組みと限界は ローカルLLMとは を参照してください。

会社のアカウントで使っている場合、個人アカウントの別サービスへ業務データを移すことが社内規程に触れないかを先に確認します。切り替え先も学習利用や保持期間の設定がサービスごとに違います。

障害に備えるなら、平常時に 2 つ済ませておきます。ステータスページの「Subscribe to updates」の登録と、代替サービスへのログイン確認です。


8. やらないほうがいいこと

公式ヘルプに根拠がある項目だけを挙げます。いずれも SSO・ワークスペースのトラブルシューティングページ(2026-10-14 確認)に基づきます。

  • ワークスペースが見えないという段階で、DNS・SSO・ID プロバイダーの設定を変えない。先にオーナーか管理者が招待とメンバーシップを確認します。
  • ドメインの競合を解消する目的で、稼働中のテナントからドメインを外さない。2 つ目のテナントを作らない。再認証をやり直さない。

個人利用で「アカウントを作り直せば直る」と考える前に、3-3 の表でサインイン方法の取り違えを確認してください。「There is already a user with email」は、作り直しではなく元の方法でのログインを求める表示です。


9. よくある質問

ChatGPT のエラーの治し方は?

ステータスページで、進行中の障害と、ChatGPT グループのうち症状に対応する行を先に見ます。正常なら、シークレットウィンドウ、拡張機能と VPN の無効化、別ネットワークの順に試します。障害が出ている場合、OpenAI 側の復旧そのものは手元の操作では早められないので、モデルの切り替えや別機能で続けられるかを試します。

ChatGPT のエラーの原因は何ですか?

公式ヘルプは汎用エラー「Something went wrong」について、サーバー側の一時的な問題か手元の環境のどちらかだと説明しています。手元側の候補は、キャッシュ、拡張機能、VPN、セキュア DNS、ネットワークです。ログイン系ではサインイン方法の取り違え、アプリの DeviceCheckError では端末の時計や完全性チェックが原因になることがあります。

エラーが出たらどうしたらいいですか?

表示された英語の文言をそのまま控えます。文言ごとに公式ヘルプのページと手順が違うためです。3 章の対応表で該当行を探し、公式が挙げる利用者側の手順(再ログインや、指定の SSO での入り直しなど)をまず試します。「最初に確認・相談する先」が情シスの行で、それでも解消しなければ、ネットワークや SSO の設定は自分で変えずに 5-1 の情報を添えて依頼します。

なぜ会社のネットワークからだけエラーになるのですか?

ChatGPT は会話の更新に WebSocket を使います。社内のプロキシや TLS インスペクションがこの接続を遮断・書き換え・早期切断すると、ページは開けても応答が返らなくなることがあります。テザリングでは動くこと、他の利用者でも起きるかを確認したうえで、5-2 のドメインと WebSocket の条件を情シスに渡してください。


10. まとめ

  • 最初に見るのは status.openai.com の進行中のインシデントと ChatGPT グループです。ChatGPT グループは 2026-10-14 時点で 16 行あり、応答が返らないなら Conversations、入れないなら Login を見ます。
  • ステータスが正常なら、表示された英語の文言で公式ヘルプのページを引きます。会話中のエラー、ログイン系、DeviceCheckError、応答の遅さは別々のページで扱われています。
  • 個人の切り分けは、通常のサイトデータを消さずに試せるシークレットウィンドウと別ネットワークから始めます。テザリングで直るなら社内回線や VPN などの要因が疑われるので、他の利用者でも起きるかを添えて情シスに相談します。
  • 直らないときは、ブラウザの問題なら HAR ファイルと時刻つきのコンソールエラー、アプリの問題なら表示文言・日時・バージョン・スクリーンショットを揃えてサポートに出します。
  • 公式ヘルプは執筆時に検索抜粋で確認し、レビュー時(2026-10-14)に公式本文で再確認しました。ページは更新されるので、実行前にリンク先の原文を開いてください。

11. 関連記事


更新履歴:2026-10-14 初版。ステータスページは同日に本文を取得、公式ヘルプは同日の検索抜粋で確認。同日、外部レビューを受けて主要な公式ヘルプの本文で再確認しました。ChatGPT Work と IP allowlisting の説明を訂正し、原因を断定していた表現を可能性の表現に改めました。あわせて、ブラウザとアプリでサポートに出す情報を分け、AI 電話サポートの対象地域(米国・カナダ)と上限通知の FAQ を追記しました。レビュー時点(2026-10-14 16:08 JST)のステータスページには、同日 16:05 JST に公表された ChatGPT Work と Codex in ChatGPT Desktop の性能低下が掲載されていました。ステータスページの行構成、参照ヘルプページの文言・URL・連絡方法が変わったとき、および 3 か月ごとに点検します。