この記事の日付について。 2026-09-30に調査・執筆し、公開日の2026-10-04に Claude Code Docs の「How Claude remembers your project」と「Manage costs effectively」、ChatGPT Learn の「AGENTS.md」と設定リファレンス、openai/codex の agents_md.rs(commit 50d7795)を一次資料で再確認して更新しました。本文中の「2026-09-30確認」は執筆時、「2026-10-04確認」は公開前の再確認の日付です。筆者環境の計測値は、断りがない限り2026-09-30の記録です。

この記事でわかること

  • Codex と Claude Code が、それぞれどの指示ファイルをどの順で読み、どこで読むのをやめるか
  • 手元の CLAUDE.md 30本を Codex の規則に当てたとき、何が読まれなくなるか(実測)
  • AGENTS.md を1本の正本にして、両方のツールで同じ指示を読ませる構成
  • Codex の料金プランと、5時間枠・週次上限・クレジットの数え方
  • 検証できなかった比較軸と、その理由

結論を先に書きます。2026年10月時点では、指示ファイルの共通化は AGENTS.md を正本にして、CLAUDE.md から @AGENTS.md で取り込む形を筆者は勧めます。公式ドキュメントが示す共有方法に沿っており、設定値や Claude Code のバージョンに左右されにくいためです。Claude Code は v2.1.277 から AGENTS.md を直接読みます。ただし既定では、作業ディレクトリかその上に CLAUDE.md が1本でもあると AGENTS.md を読みません。直接読めない場合もあります。組み込みの agents-md プラグインを無効にした場合や、v2.1.281 より前の一部セッションです(Claude Code Docs「How Claude remembers your project」 2026-10-04確認)。

手元の CLAUDE.md を Codex の探索規則に当てはめると、届かないのは各リポジトリの本文ではありませんでした。Git ルートの外にある祖先ディレクトリの共通ルール97行です。Codex はプロジェクトルート(既定では .git のある階層)から作業ディレクトリまでしか探さないため、この層が丸ごと探索範囲から外れます(ChatGPT Learn「AGENTS.md」 2026-10-04確認)。どちらを選ぶかは「賢さ」より先に、この読まれ方の差と上限の数え方で決まります。


1. 一次資料の対応表

本文の仕様はすべて次の一次資料から取りました。GPU を使うローカル推論の比較ではないため、検証環境表の代わりにこの表を置きます。

主張一次資料種別確認日
CLAUDE.md のスコープ・読み込み順・4 MiB スキップ・200行目安How Claude remembers your project公式ドキュメント(Anthropic)2026-10-04
Claude Code の AGENTS.md 読み込み条件と Project instructions 設定同上公式ドキュメント(Anthropic)2026-10-04
Claude Code の /usage の集計期間・サブスクリプションの上限の窓・キャッシュ寿命Manage costs effectively公式ドキュメント(Anthropic)2026-10-04
Codex の AGENTS.md 探索順・project_doc_max_bytes 既定32 KiB・フォールバック名AGENTS.md公式ドキュメント(OpenAI)2026-10-04
Codex の project_root_markersConfiguration reference公式ドキュメント(OpenAI)2026-10-04
Codex の上限超過時の切り詰め・グローバル指示の扱いopenai/codex agents_md.rs(commit 50d7795、2026-09-16)公開ソースコード(OpenAI)2026-10-04
Codex を含むプランの価格・5時間枠・クレジット単価Pricing公式ドキュメント(OpenAI)2026-09-30
手元 CLAUDE.md の行数・バイト数・Git ルート位置~/<workspace>/*/CLAUDE.md(実パスは伏せる)手元の実測2026-09-30

手元の実測は、行数は全ファイルで数えましたが、バイト数は大きいファイルと祖先ファイルだけを上下限つきの範囲で出しています。測り方の制約は §4 に書きます。


2. 横並び比較表

読者の判断に効く観点だけに絞りました。

観点Claude CodeCodex
既定で読む指示ファイルCLAUDE.md / CLAUDE.local.md。作業ディレクトリかその上にどちらも無いときだけ AGENTS.md(v2.1.277以降)AGENTS.override.md → AGENTS.md → フォールバック名(1階層1本)。CLAUDE.md は既定の探索対象に入っていない
探索の範囲作業ディレクトリとその上の全ディレクトリ(ファイルシステムのルートまで)。サブディレクトリはファイルを読んだ時点で追加~/.codex/(グローバル)と、プロジェクトルートから作業ディレクトリまで。ルートの目印は既定で .git(project_root_markers で変更可)
複数ファイルの扱い連結。上位から順に並ぶ連結。空行で結合し、作業ディレクトリに近いものが後ろに来る
サイズの上限1ファイル4 MiB を超えると読まない。推奨は1ファイル200行未満プロジェクト側の合計が project_doc_max_bytes(既定32 KiB)に達した時点でファイルの追加を止める。上限をまたぐファイルは途中で切り詰める(公開実装)
他ファイルの取り込み@path インポート(最大4段)公式ページにインポート記法の記載は見当たらない
個人用の上書きCLAUDE.local.mdAGENTS.override.md
料金の入口Pro / Max / Team / Enterprise、Console、または対応クラウドプロバイダ経由。無料プランは利用条件に含まれないFree 0ドル / Go 8ドル / Plus 20ドル / Pro 100・200・500ドル(月額)
利用上限の窓サブスクリプションはセッション上限と週次上限(Team / Enterprise は5時間の移動窓と週次の窓と明記)。/usage の24時間・7日間は、この端末の履歴から出す内訳の集計期間Plus と Standard Business に5時間の移動窓。Pro は現時点で5時間枠なし。週次上限もあり得る

出典は前表のとおりです。Claude 側の料金は、この記事では各プランの金額を再確認していません。Claude Code に必要なプラン種別は公式クイックスタートの記載(2026-09-13確認)に依っています。


3. 指示ファイルの読まれ方の違い

Claude Code はルートまで遡り、4 MiB までは全部読む

Claude Code は作業ディレクトリと、その上のすべてのディレクトリから CLAUDE.md と CLAUDE.local.md を読みます。公式の例では foo/bar/ で起動すると foo/bar/CLAUDE.md と foo/CLAUDE.md の両方が載ります。Git リポジトリの境界では止まりません。

サイズは緩やかです。公式は「1ファイル200行未満」を目安にしつつ、読み込み自体は4 MiB まで全文で、それを超えたファイルはスキップすると書いています。行数の目安は遵守率のための推奨で、切り捨ての閾値ではありません。

Codex は Git ルートで止まり、32 KiB で打ち切る

Codex の探索はグローバルとプロジェクトの2層です。グローバルは ~/.codex/AGENTS.override.md があればそれ、無ければ ~/.codex/AGENTS.md を使います(CODEX_HOME を設定すると場所が変わります)。プロジェクト層の起点はプロジェクトルートで、公式は「typically the Git root」と説明しています。そこから作業ディレクトリまで各階層を見て、AGENTS.override.md、AGENTS.md、フォールバック名の順に探し、1階層から1本だけ採ります。ルートが見つからないときは作業ディレクトリだけを見ます。ルートの目印は設定の project_root_markers で変えられます(Configuration reference 2026-10-04確認)。未設定時の既定は .git です(openai/codex「agents_md.rs」commit 50d7795 2026-10-04確認)。

公式ページは、空ファイルを飛ばし、合計サイズが上限に達した時点で以降のファイルを足さないと説明しています。上限は project_doc_max_bytes で、既定は32 KiB です。CLAUDE.md を読ませたい場合は、~/.codex/config.toml の project_doc_fallback_filenames に名前を追加します。

project_doc_fallback_filenames = ["CLAUDE.md"]
project_doc_max_bytes = 65536

2行目は上限を広げたい場合の例です。この値を使うかどうかは、次の実測を見て決めてください。

Claude Code が AGENTS.md を読む条件

2026年10月時点の Claude Code は、AGENTS.md を設定なしで読みます。ただし条件付きです。公式の表では、作業ディレクトリかその上に CLAUDE.md、.claude/CLAUDE.md、CLAUDE.local.md のどれかがあれば、読むのは CLAUDE.md 側だけです。~/.claude/CLAUDE.md と組織の管理ポリシー、.claude/rules/ はこの判定に数えません。

v2.1.277 以降でも、直接読めない場合があります。公式が挙げるのは3つです。組み込みの agents-md プラグインを /plugin で無効にした場合、v2.1.276 以前から更新した直後の一部のセッション、v2.1.281 より前の Amazon Bedrock 経由やテレメトリ無効の一部セッションです。こうしたセッションでも読ませるには、CLAUDE.md から @AGENTS.md で取り込みます(Claude Code Docs「How Claude remembers your project」 2026-10-04確認)。

/config の Project instructions は4値です。既定の claude-md-or-agents-md、両方を読む claude-md-and-agents-md、claude-md、managed-only です。AGENTS.local.md と AGENTS.override.md は Claude Code では読まれません。


4. 実測:手元の CLAUDE.md を Codex の規則に当てる

2026-09-13 の記事で棚卸しした31本を、2026-09-30 に筆者の手元環境の同じ場所で数え直しました。この日に確認できたのは30本です。シェルを使えない環境で候補ディレクトリを1つずつ確認したため、1本は見つけられていません。行数は全30本、バイト数は大きい順の上位ファイルと祖先ファイルだけを上下限の範囲で出しました。wc -c による確定値ではなく、筆者の手元環境での確認で、第三者による検証は受けていません。また、Codex を起動して実際に読まれた内容を確かめたのではなく、公式の探索規則に各ファイルの位置とサイズを当てはめた結果です。

2026-10-04 再計測: 同じ場所をシェルで数え直すと、プロジェクト CLAUDE.md は31本、合計2,374行、中央値44行でした。最大は429行・30,836バイト、2番目は208行・17,540バイト、祖先 CLAUDE.md は97行・16,425バイトで、バイト数はいずれも下表の範囲に収まります。単体で32 KiB を超えるものは0本、31本すべてが自身のディレクトリに .git を持ち、AGENTS.md を置くリポジトリは0本でした。

条件値単位測定日
確認できたプロジェクト CLAUDE.md30本2026-09-30
合計行数 / 中央値2,318 / 42.5行2026-09-30
最大ファイル(R30)430行2026-09-30
R30 のサイズ約30,436〜31,432バイト2026-09-30
2番目(R29)208行、約16,962〜18,583バイト2026-09-30
単体で32 KiB(32,768バイト)超0本2026-09-30
祖先 CLAUDE.md97行、約15,978〜16,474バイト2026-09-30
各リポジトリの Git ルート30本すべて自身のディレクトリ―2026-09-30
AGENTS.md を置くリポジトリ0本2026-09-30
@ インポートを使うファイル0本2026-09-30

単体では全部32 KiB に収まった

最大の430行でも約31 KB で、単体では Codex の既定上限を超えませんでした。余裕は約1.3〜2.3 KB です。行数あたりのバイト数が大きいのは日本語のせいで、R30 は文字数の約45%が3バイト文字で、それがバイト数の約70%を占めていました。2026-10-04 再計測では、16,723文字のうち3バイト文字が42.2%でバイト数の68.6%、2バイト文字は1文字、4バイト文字は0でした。

落ちたのは祖先ディレクトリの97行

問題は上限ではなく探索範囲でした。筆者の手元で確認できた30本は、すべて自分のディレクトリに .git を持っていました(2026-09-30、筆者環境での確認)。既定の目印 .git に従えば、Git ルートがプロジェクトルートになります。祖先の CLAUDE.md はその上にあるため、Codex の探索範囲に入りません。この97行には、push や破壊的操作の可否、長時間ジョブ、GPU の同時利用、ドキュメントの命名規則といった全リポジトリ共通の規則が入っています。

Claude Code ではこの97行が毎回自動で載ります。Codex に移すと、ファイル名をフォールバック設定で揃えても、この層だけが探索範囲から外れます。

祖先を ~/.codex/AGENTS.md に移しても上限は減らない

祖先を ~/.codex/AGENTS.md に置くとグローバル層として先に読まれますが、Codex の実装ではこのユーザー指示は project_doc_max_bytes の予算に数えられず、プロジェクト側の AGENTS.md が32 KiB をそのまま使います(openai/codex「agents_md.rs」commit 50d7795 2026-10-04確認)。

公式ページの説明は「上限に達したらファイルの追加を止める」で、トラブルシューティングには「Instructions truncated」の項目があります(ChatGPT Learn「AGENTS.md」 2026-10-04確認)。同じ commit の実装では、上限をまたぐファイルは残りのバイト数まで途中で切り詰めて取り込み、それ以降のファイルは足しません。手元にインストールした Codex が同じ実装とは限りませんが、後ろのファイルほど不利なことに変わりはありません。

同じ祖先が Claude Code の AGENTS.md 読み込みも止める

逆方向にも罠があります。仮に各リポジトリの CLAUDE.md を消して AGENTS.md だけにしても、この作業環境では Claude Code は AGENTS.md を読みません。祖先ディレクトリに CLAUDE.md があり、それが「作業ディレクトリの上にある CLAUDE.md」として数えられるからです。対処は §6 の構成で取ります。


5. 料金と利用上限の数え方

Codex の料金は ChatGPT のプランに含まれます。公式ページ(2026-09-30確認)の月額は、Free 0ドル、Go 8ドル、Plus 20ドル、Pro 100・200・500ドルです。Business は年払いで1ユーザー月20ドル、月払いで25ドル、Enterprise と Edu は個別見積もりです。API キーで使う場合は標準の API 料金がかかります。

上限の数え方で押さえるのは4点です。

  • 窓の長さ: Plus と Standard Business は5時間の移動窓。Pro は現時点で5時間枠がなく、週次上限は全体に「適用される場合がある」と書かれています
  • 共有される枠: ローカルでのメッセージとクラウドのチャットは同じ枠を使い、クラウドタスクはローカルより多く消費する場合があります
  • モデルと速度で減り方が違う: Plus の5時間あたりの目安は、GPT-6 Astra で5〜45、GPT-6.1 Sol で15〜160、GPT-6 Luna で350〜3,000メッセージです。Fast は2.5倍、Ultrafast は8倍の速さで枠を使います
  • 上限到達後: Plus と Pro は追加クレジットを買って続けられます。実行中のターンは、上限に達してもフェアユースの範囲で最後まで続きます

クレジットの単価は100万トークンあたりで決まっています。GPT-6.1 Sol なら入力50、キャッシュ入力2.5、出力250クレジットです。1クレジットあたりの価格は、公式料金ページの本文テキストからは確認できませんでした(ChatGPT Learn「Pricing」 2026-09-30確認)。

Claude Code のサブスクリプションの上限は、セッション上限と週次上限の2種類で表示されます。Team と Enterprise については、席ごとの枠が5時間の移動窓と週次の窓でリセットされると公式に書かれています。ただし料金ページに載っている現行の Enterprise は「席料金+API レートの使用料」の方式で、従来のシート型契約とは使用量の請求方法が違うため、Enterprise ではどちらの方式かを契約条件で確認してください。/usage では使用量のバーに加えて、スキルや MCP サーバーごとの内訳も出ます。内訳は24時間と7日間を切り替えられますが、これはこの端末のセッション履歴から出す概算の集計期間で、他の端末や claude.ai での利用は含みません。サブスクリプションではキャッシュの寿命が1時間で、放置後の最初の1通は会話全体を再処理します。追加の使用量(usage credits)に移ると寿命は5分に下がります。API キーやクラウドプロバイダ経由でも既定は5分です(Claude Code Docs「Manage costs effectively」 2026-10-04確認)。Claude 側のプラン別の数値上限は、この記事では確認していません。


6. 両方で使える指示ファイルの構成

手元の実測から、両方を使う前提の構成は次のとおりです。

repo/
  AGENTS.md        # shared instructions, keep under 32 KiB
  CLAUDE.md        # "@AGENTS.md" + Claude-only notes
  .claude/rules/   # path-scoped rules for Claude Code
~/.codex/AGENTS.md # cross-repo rules that used to live in the ancestor dir

CLAUDE.md の中身は、公式が示す形そのままです。

@AGENTS.md

## Claude Code

Use plan mode for changes under `src/billing/`.

この構成を選んだ理由は3つあります。

  1. 祖先 CLAUDE.md があっても読まれる: @path インポートは最大4段です。@AGENTS.md のインポートを残しても、Project instructions の設定値にかかわらず AGENTS.md を二重に読まないと公式に明記されています(managed-only ではプロジェクトの CLAUDE.md 自体が読まれません)(Claude Code Docs「How Claude remembers your project」 2026-09-30確認)
  2. Codex の32 KiB はプロジェクト側で使える: 実装ではグローバルの ~/.codex/AGENTS.md は project_doc_max_bytes の予算に入らず、プロジェクト側の AGENTS.md が32 KiB を使います(openai/codex「agents_md.rs」commit 50d7795 2026-10-04確認)
  3. Codex で失われる層を明示的に移す: 祖先ディレクトリの共通ルールは、既定の探索のままでは Codex に届きません。~/.codex/AGENTS.md に置き直すのが手軽ですが、各リポジトリの AGENTS.md に書く方法や、project_root_markers でプロジェクトルートの目印を変える方法もあります

シンボリックリンク(ln -s AGENTS.md CLAUDE.md)でも動きます。ただし公式は、Windows でクローンする人がいるならインポートを使うよう書いています。Git が既定ではリンクを1行のテキストとして取り出すためです。

Claude Code の .claude/rules/ は Codex からは見えません。どちらのツールでも守らせたい規則は AGENTS.md に置き、Claude Code だけで足りるファイル種別ごとの規則を .claude/rules/ に回します。


7. 用途別の使い分け

条件で分けると次のようになります。

  • 祖先ディレクトリの共通ルールに依存している人は Claude Code が合う: 既定でファイルシステムのルートまで遡って読むのは Claude Code だけです。Codex で同じことをするには ~/.codex/AGENTS.md への移設などの手当てが要ります
  • 指示ファイルが日本語で長い人は Claude Code 側が扱いやすい: 手元では430行・約31 KB で Codex の既定32 KiB の手前でした。行数ではなく wc -c でバイト数を測り、近づいていれば分割か上限変更を検討します
  • 既に AGENTS.md を正本にしている人は Codex を選ぶ手間が小さい: Codex は AGENTS.md が本来の読み込み対象で、AGENTS.override.md による個人上書きもあります
  • 5時間枠で作業が止まるのを避けたい人は Codex Pro か追加クレジット: 公式が現時点で5時間枠なしと明記しているのは Codex の Pro です
  • 両方を使う人は §6 の構成: AGENTS.md を正本、CLAUDE.md は取り込みと Claude 固有の追記だけにします

8. 比較しなかった軸

企画時点では、同じ3タスクを両方に与えた記録を載せる予定でした。今回はその記録を取れていないため、出力の比較、所要時間、成功率の表は載せていません。この記事の実行環境ではシェルを実行できず、両ツールのバージョン(claude --version、codex --version)も確認できていません。

モデルの賢さの比較もしていません。両社のベンチマーク値は開発元による測定が中心で、同条件の第三者比較を今回は確認していないためです。Claude 側のプラン別の利用上限の数値も、一次資料で再確認できていないので書いていません。


9. よくある質問

Codex は CLAUDE.md を読みますか

既定の探索対象には入っていません。~/.codex/config.toml の project_doc_fallback_filenames に CLAUDE.md を加えると読めます。ただし探索はプロジェクトルート(既定では .git のある階層)から作業ディレクトリまでで、それより上の CLAUDE.md は読まれません。また、フォールバック名は同じ階層に AGENTS.md が無いときにだけ使われます。

Claude Code は AGENTS.md だけのリポジトリで動きますか

v2.1.277 以降なら動きます。ただし作業ディレクトリかその上に CLAUDE.md や CLAUDE.local.md があると、既定では AGENTS.md を読みません。agents-md プラグインを無効にした場合や、v2.1.281 より前の一部セッションでも直接は読まれません。/memory で AGENTS.md のパスが一覧に出るかを確認し、出ない場合は CLAUDE.md に @AGENTS.md を書きます。

Codex の32 KiB を超えたらどうなりますか

公式ページは、合計が上限に達した時点で以降のファイルを足さないと説明しています。commit 50d7795 時点の公開リポジトリの実装では、上限をまたぐファイルは残りのバイト数まで途中で切り詰められます。上限は project_doc_max_bytes で変えられます。作業ディレクトリに近い、より具体的な指示ほど後ろに並ぶため、超過すると具体的な指示から失われる点に注意が必要です。

無料で試せますか

Codex は Free プランで短いコーディング作業を試せると公式に書かれています。Claude Code は、公式クイックスタートが利用条件として Claude の Pro / Max / Team / Enterprise サブスクリプション、Claude Console アカウント、または対応クラウドプロバイダ経由のアクセスを挙げており、無料プランは含まれていません(Claude Code Docs「Quickstart」 2026-09-30確認)。


10. 関連記事


11. まとめ

  • Claude Code はルートまで遡って4 MiB まで読み、Codex はプロジェクトルート(既定は Git ルート)から作業ディレクトリまでを合計32 KiB まで読みます
  • 手元の30本は単体では全部32 KiB 未満でしたが、探索規則に当てはめると、Git ルートの外にある共通ルール97行が Codex の探索範囲に入りませんでした
  • 両方使うなら AGENTS.md を正本にし、CLAUDE.md から @AGENTS.md で取り込み、共通ルールは ~/.codex/AGENTS.md に移します
  • 料金は Codex が Free から Pro 500ドルまでの段階制で、5時間枠が無いのは Pro です。選ぶ前に、自分の指示ファイルがどの層に置かれているかを確認してください