この記事の日付について。 2026-09-18に調査・執筆し、公開日の2026-10-04にOpenAI公式ヘルプ(請求通貨・Proプラン・データ コントロール・チャットの保持)、ChatGPT・Codexの料金ページ、Google Oneのプラン一覧ページとGoogle AIのプランのページを一次資料で再確認して更新しました。本文中の「2026-09-18確認」は執筆時、「2026-10-04確認」は公開前の再確認の日付です。筆者環境の計測値は、断りがない限り2026-09-18の記録です。2026-10-11に第9節(Copilot を加えた3者比較)とよくある質問2項目を追記しました(「2026-10-11確認」はその日の確認です)。

この記事でわかること

  • 仕事で使う前提なら、GeminiとChatGPTの選択は用途で割れます。決め手は機能一覧ではなく、資料の置き場所・契約条件・学習利用の既定値の3点です
  • 2026-09-18時点で公式ページに表示されていた料金を、円建てとドル建てを混ぜずに並べた対応表(2026-10-04に再確認)
  • 会社の資料を入れる前に触る設定の位置と、Google側・OpenAI側それぞれが公式ヘルプに書いている保持期間の数字(18か月・72時間・3年/削除後30日以内・一時チャットは最大30日)
  • 自分の主業務で「どちらが速くて正確か」を、同一資料・同一プロンプトで測るための手順と記録シート
  • この記事が測っていないこと、公式ページから取れなかった数字を、そのまま明示します

結論を先に置きます。業務資料がGoogle Workspace(ドライブ・Gmail・ドキュメント)にある人は、Gemini側から試すと手順が短く済みます。上位プランの使用量を月単位で買いたい人には、ChatGPT Pro(月額100・200・500ドルの3段階)が選択肢になります。支払い通貨は決め手になりません。Googleの日本向けプラン一覧は円表示で、ChatGPTもWeb購入で日本円の請求に対応しています。どちらも決め手にならない業務では、第5節の手順で自分の資料を使って測るのが確実です。


1. この記事の立ち位置(測ったもの/測っていないもの)

はじめに範囲を明示します。この記事には、筆者がGeminiとChatGPTに同じ資料を投げて計測した秒数・文字数の表はありません。 今回用意できたのは公式ドキュメントの照合と、読者が自分の資料で再現できる測定手順です。他の記事が出しているかどうかは調べていないので比べません。こちらが測っていないので出さない、という理由だけです。

代わりに置いたものは3つあります。1つめは第2節の一次資料対応表、2つめは第8節の料金対応表、3つめは第5〜6節の測定手順と記録シートです。数字を作らずに判断材料を渡すには、この形が誠実だと判断しました。


2. 一次資料の対応表(この記事の主張がどこから来ているか)

検証にローカルGPUは使っていないため、GPU・VRAM・ドライバの欄は該当しません。代わりに、記事中の主張と出典の対応を先に開示します。

主張一次資料種別確認日
Google AI Plus は日本向け料金ページで月額725円(400GB版)。プラン一覧ページでは「Google AI Plus (2 TB)」が月額1,450円Gemini サブスクリプション(日本) / Google One プラン公式ページ2026-09-18/2026-10-04
AI Ultra は日本向け料金ページで月額14,500円(AI Pro の5倍の使用量上限)/32,000円(AI Pro の20倍の使用量上限)Gemini サブスクリプション(日本)公式ページ2026-10-04
AI Ultra の月額を250ドルから200ドルへ引き下げ、100ドルのAI Ultraを新設(米ドルでの発表)Google公式ブログ『Everything new in our Google AI subscriptions, fresh from I/O 2026』(2026年5月19日)公式ブログ2026-09-18
Google AIのプランは Plus / Pro / Ultra の3系統、容量は400GB(比較表では「400 GB or 2 TB」)/5TB/20TB〜Google AI のプラン公式ページ2026-09-18/2026-10-04
オフでも72時間は保持(保護目的の人間レビューはありうる)、人手レビュー分は最長3年Gemini Apps のプライバシーハブ公式ヘルプ2026-09-18/2026-10-04
18歳以上のアカウントでは「アクティビティを保存」(Keep Activity)が既定でオンGemini Apps のアクティビティの管理と削除公式ヘルプ2026-09-18
ChatGPT の訓練利用は 設定→データ コントロール の『Improve the model for everyone』で停止でき、サインイン中はアカウント全体に適用Data controls in ChatGPT公式ヘルプ2026-09-18/2026-10-04
ChatGPT Plus は月額20ドルChatGPT Plus とは? / ChatGPT・Codex の料金ページ公式ヘルプ・料金ページ2026-09-18/2026-10-04
ChatGPT Go は米国で月額8ドルIntroducing ChatGPT Go / ChatGPT・Codex の料金ページ公式発表・料金ページ2026-09-18/2026-10-04
ChatGPT Business は標準シート月額25ドル/ユーザー(2人以上・年払いで20ドル)ChatGPT・Codex の料金ページ料金ページ2026-09-18/2026-10-04
ChatGPT Business のプレミアムシートは125ドル(年払い100ドル)ChatGPT Rate Card公式ヘルプ2026-09-18(2026-10-04の再確認では記載を見つけられず)
ChatGPT Pro は月額100・200・500ドルの3段階。200ドルの新規受付は再開About ChatGPT Pro tiers / ChatGPT・Codex の料金ページ公式ヘルプ・料金ページ2026-10-04
ChatGPTのWeb購入は日本円を含む複数通貨で請求。iOS・Androidアプリ経由はストアの現地通貨Multi-currency billing公式ヘルプ2026-10-04
ChatGPTの削除済みチャットは30日以内に完全削除の対象、一時チャットは安全目的で最大30日保持され得るChat and file retention in ChatGPT公式ヘルプ2026-10-04

取得できなかったものも書きます。https://openai.com/chatgpt/pricing/ は2026-09-18のアクセスでHTTP 403が返り、本文を取得できませんでした。OpenAIヘルプセンターの個別記事も直接取得は403で、上表のうちOpenAI分は検索エンジン経由で本文の該当箇所を確認した水準です。取得できなかったことは、公表されていないことを意味しません。 2026-10-04の再確認でもOpenAIヘルプの直接取得は403で、閲覧用のテキスト変換サービス経由で本文を取得して確認しました。料金は画面で最終確認してください。

Google側は取得したページによって見える情報が違いました。Google AI のプランの本文にはプラン名・容量・使用上限の倍率は現れましたが、AI ProとAI Ultraの円建て月額は現れませんでした。一方で同じ one.google.com のプラン一覧ページには、Basic(100GB)月額290円、Google AI Plus 月額1,450円、Google AI Pro(5TB)月額2,900円と円建て月額が明示されています(2026-09-18確認)。2026-10-04に日本から再取得した同ページでも、同じ3つの金額を確認しました。ただしAI Plusは「Google AI Plus (2 TB)」と2TB版として表示され、Google AI のプランのページが示す400GBとは容量が異なります。表示は地域やアカウントで変わる可能性があるため、円での金額は後者のページと購入画面の両方で確認してください。


3. 比較の前提(対象プラン・通貨・扱わないこと)

対象は個人が自分で契約する有料プランです。Google側は Google AI Plus / AI Pro / AI Ultra、OpenAI側は ChatGPT Go / Plus / Pro を主に見ます。法人プランは料金表だけ第8節で触れます。

通貨の扱いが比較を難しくしています。Googleの日本向けプラン一覧は日本円での表示です。OpenAIの公開料金表はドル表示です。一方でChatGPTのWeb購入は日本円を含む複数通貨での請求に対応し、iOS・Androidアプリ経由ではストアの現地通貨で請求されると公式ヘルプに書かれています(Multi-currency billing、2026-10-04確認)。本記事のドル価格はUSD基準の公式表示で、日本の購入画面の金額とは分けて扱い、換算しません。既存契約の請求通貨や税の扱いは購入画面で確認してください。表には「どちらの通貨で表示されたか」の列を立てます。

扱わないものを先に挙げます。画像生成・音声・動画生成の比較、API従量課金、コーディング用途は対象外です。コーディング用途はClaude Code vs Codex CLI vs Gemini CLI の比較記事に分けてあります。

もう1つ前提があります。モデルは短い周期で入れ替わります。Gemini 3.7 Flashでは導入価格の終了日と単価の変更が事前に告知されました(Gemini API の料金ページに2026年12月31日までの価格と2027年1月1日からの価格が併記。値上げの内訳は別記事)。プラン名が同じままでも中身が動くので、この記事の記述は2026-09-18時点(一部は2026-10-04に再確認)の限定つきです。


4. 早見表:公式表記で確認できた違いだけ

測っていない軸は入れません。下表は第2節の一次資料から直接読み取れた項目だけです。

観点Gemini(Google AI プラン)ChatGPT(OpenAI)
価格表示・請求の通貨日本向けプラン一覧は日本円(AI Plus 2TB版は月額1,450円)公開料金表はドル。Web購入は日本円請求に対応、アプリ購入はストアの現地通貨
個人向けの入口の価格AI Plus 月額725円(400GB版、日本向け料金ページ)。2TB版は月額1,450円(プラン一覧ページ)(いずれも2026-10-04確認)ChatGPT Go 月額8ドル(米国)
上位プランの価格AI Ultra 月額14,500円/32,000円(日本向け料金ページ、2026-10-04確認)。米ドルでは200ドル、100ドルのUltraを新設(2026-05-19の発表)Pro 100・200・500ドルの3段階(2026-10-04確認)
学習利用を止める場所Gemini Apps Activity(Googleアカウントのマイアクティビティ)設定 → データ コントロール → Improve the model for everyone
学習利用をオフにしたときの会話の扱いKeep Activityをオフにしても72時間は保持。保護目的の人間レビューはありうる。人手レビュー分は最長3年『Improve the model for everyone』をオフにしても会話は履歴に残り、削除するまで保持される。別機構の一時チャットは安全目的で最大30日保持され得ると公式ヘルプが明記
既定の自動削除18か月(3か月・36か月・無期限に変更可)期間指定の自動削除の案内はなし。削除した会話は、非識別化済みやセキュリティ・法的義務の例外を除き30日以内に完全削除の対象
表示上のセット販売Googleドライブ等の共通ストレージ(Plus 400GBまたは2TB/Pro 5TB/Ultra 20TB〜)を含むストレージの同梱は今回の確認範囲になし

価格の行は円建てとドル建てが混在しており、第3節のとおり換算していないので、この表から価格差の大小は読み取れません。保持期間はどちらも数字を公開しています。Google側は18か月・72時間・3年を公式ヘルプに書いています。OpenAI側は、削除した会話を30日以内にシステムから完全削除の対象とすること、一時チャットは安全目的で最大30日保持され得ることを公式ヘルプに書いています(Chat and file retention in ChatGPT、2026-10-04確認)。違うのは数字の有無ではなく、Google側が既定の自動削除期間を選択式で持つのに対し、OpenAI側は削除後の消去までの上限を示す形である点です。


5. 同じ資料・同じプロンプトを投げる手順(自分で測るための設計)

ここがこの記事の中心です。比較記事を読んでも自分の仕事に引き付けられないのは、資料が自分のものではないからです。手順を固定して自分の資料で回せば、他人の感想より確実です。所要は計測していない筆者の計画上の目安として、3タスク×2回×2サービスの計12回を実行する時間だけで30〜40分を見込んでいます。資料の用意(長文PDF・行数が分かっている表・箇条書きメモ)と、タスク2の正解を先に自分で数える作業、タスク1の先頭10文字を原文と突き合わせる採点は、この30〜40分には含みません。筆者の想定では同じくらいの時間が別にかかります。

タスク1: 長文PDFの指定節だけを要約させる

自社で配布できるPDFを1本用意し、節を明示して同じ指示を両方に投げます。指示文は次のとおりです。

添付PDFの「第3章 2節」だけを根拠に、300字で要約してください。第3章2節の外にある記述は使わないでください。根拠にした段落の先頭10文字を、要約の後に箇条書きで列挙してください。

数えるのは2つです。原文に無い記述が混ざった件数と、指定節の外から拾った件数です。後者は列挙された先頭10文字を原文と突き合わせれば機械的に判定できます。

タスク2: 表から数値を抽出させる

行数が分かっている表を1枚用意します。正解は先に自分で数えておきます。 指示文は次のとおりです。

添付の表について、(1) データ行の総数、(2) 金額列の合計、(3) 金額が10万円以上の行の件数、の3つを答えてください。計算過程は書かず、3つの数値だけを出してください。

3問中の正答数で比べます。合計値は1円単位で一致したかどうかで判定します。惜しい、は数えません。

タスク3: 社外向け文面を下書きさせる

箇条書きメモを1本用意し、禁止事項を明示して書かせます。

次のメモから、社外の取引先に送るメール本文を400字以内で書いてください。誇張表現は使わないでください。メモに無い日付を書かないでください。署名は不要です。

踏んだ禁止事項の回数を数えます。特に「メモに無い日付」は、下書きの体裁を整えるために補完されやすい項目です。

実行のルール

1タスクにつき2回ずつ実行し、両方の結果を残します。1回だけの結果で断定しないためです。同じ日にまとめて実施し、モデルの自動選択は触らず、画面に表示されたモデル名をそのまま控えます。秒数は送信ボタンを押してから出力が止まるまでを、手元のストップウォッチで測ります。

なお、資料を根拠にした問い合わせを繰り返す業務なら、Gemini本体よりもGemini Notebook(旧NotebookLM)のほうが用途に合います。登録した資料を根拠に答える用途向けの設計なので、資料の外から持ち込まれる記述を減らしたいという狙いに合います。ただし根拠の限定は正確さの保証ではないため、引用された箇所が原文と合っているかは自分で確かめる必要があります。また、この限定は登録した資料全体との境界であって、PDFを1本まるごと登録した場合は第3章2節も第5章も同じ「登録した資料」に入るため、タスク1が数える節をまたいだ逸脱までは抑えられません。節の境界で効かせたいなら、その節だけを切り出して登録する方法があります。逸脱が起きていないかは、その場合も原文で確認してください。


6. 記録シート(この欄を自分の数字で埋める)

下の表はテンプレートです。数字は入っていません。埋めた結果がそのまま、自分の職場での結論になります。

タスクサービス表示モデル名実行回秒数出力文字数取り違え件数出典の提示
1 要約Gemini1回目
1 要約Gemini2回目
1 要約ChatGPT1回目
1 要約ChatGPT2回目
2 数値抽出Gemini1回目正答数 /3
2 数値抽出Gemini2回目正答数 /3
2 数値抽出ChatGPT1回目正答数 /3
2 数値抽出ChatGPT2回目正答数 /3
3 文面Gemini1回目禁止事項違反 回
3 文面Gemini2回目禁止事項違反 回
3 文面ChatGPT1回目禁止事項違反 回
3 文面ChatGPT2回目禁止事項違反 回

判定の定義を先に決めておくと、後から迷いません。取り違えは「原文に無い固有名詞・数値・日付が出力に現れた箇所」を1件と数えます。言い回しの好みは数えません。1回目と2回目で結論が入れ替わる場合は、差が無いと結論するのではなく、今回の少数試行では優劣を判断できないと記録してください。


7. 用途別の使い分け

実測がないため、ここでの分岐は第2節の一次資料から読める条件だけを根拠にします。速さや賢さの優劣は主張しません。

  • 業務資料がGoogle ドライブやGmailにある人はGemini側。AI Pro / AI Ultra では、Gmailでの校正に加えてGoogle ドキュメントやGoogle スプレッドシートでのGemini利用が公式プランページに記載されています。AI Plus の記載はGmailでの校正までです(Google AI のプラン 2026-09-18確認)。資料を別サービスへ移さずに試せる点が、Gemini側から始める理由になります。ChatGPT側の接続機能と比べた手間の差は、今回測っていません
  • 支払い通貨はどちらかを選ぶ決め手にしない。Google AI Plus(2TB版)はプラン一覧ページで月額1,450円と円で表示されます(2026-10-04確認)。ChatGPTもWeb購入で日本円の請求に対応しています(Multi-currency billing、2026-10-04確認)。経費精算の都合で比べるなら、それぞれの購入画面に出る請求通貨と金額を控えてください
  • 限られた資料だけを根拠に答えさせたい人はGemini Notebook。Gemini本体でもChatGPTでもなく、こちらが用途に合います
  • 上位プランの使用量をまとめて買いたい人はChatGPT Proも候補。Proは月額100・200・500ドルの3段階で、2026-09-10から止まっていた200ドルプランの新規受付は再開しています(About ChatGPT Pro tiers、2026-10-04確認)。再開後の200ドルの新規契約は以前より利用枠が少なく、対象期間に契約していた人には2026年10月29日までの経過措置があります。価格だけで含まれる使用量を比べないでください(100ドルプランの経緯は別記事)
  • 会話の保持期間を社内規程に書く必要がある人は、どちらの数字も公式ヘルプから引けます。Gemini側は18か月・72時間・3年、ChatGPT側は削除後30日以内の完全削除と、一時チャットの最大30日保持(安全目的)が明記されています(Chat and file retention in ChatGPT、2026-10-04確認)。ただしOpenAI側の30日には、非識別化済みの場合やセキュリティ・法的義務で長く保持する場合を除くという但し書きが付いているため、規程に転記するときはこの例外も併記してください。Libraryに保存したファイルはチャットを削除しても残る点も同じページに書かれています

比較しなかった軸も書いておきます。応答の速さ、日本語の自然さ、長文の読み落としの少なさは、今回測っていないので順位を付けません。画像生成とコーディングも対象外です。


8. 料金を公式表記のまま突き合わせる

取得日は2026-09-18で、出所欄に書いた行は2026-10-04に再確認しました。換算はしていません。表示された通貨のまま並べます。

サービスプラン表示価格通貨請求単位出所
GoogleAI Plus(400GB版)月額725円円個人Gemini サブスクリプション(日本)(2026-10-04確認)
GoogleAI Plus(2TB版)月額1,450円円個人(ファミリー共有は5人まで)Google One プラン一覧ページ(2026-09-18取得、2026-10-04再確認)
GoogleAI Pro月額2,900円(5TB)円個人Google One プラン一覧ページ(2026-09-18取得、2026-10-04再確認)
GoogleAI Ultra月額14,500円/32,000円円個人Gemini サブスクリプション(日本)(2026-10-04確認)
GoogleAI Ultra200ドル(250ドルから引き下げ)/100ドルの新ティアドル(米国向けの発表)個人Google公式ブログ(2026-05-19)
OpenAIChatGPT Go月額8ドル(米国)ドルユーザー単位OpenAI公式発表・料金ページ(2026-10-04再確認)
OpenAIChatGPT Plus月額20ドルドルユーザー単位OpenAI公式ヘルプ・料金ページ(2026-10-04再確認)
OpenAIChatGPT Pro100ドル/200ドル/500ドルドルユーザー単位OpenAI公式ヘルプ・料金ページ(2026-10-04確認)
OpenAIChatGPT Business 標準シート月額25ドル(2人以上・年払いで月額20ドル)ドルユーザー単位OpenAI料金ページ(2026-10-04再確認)
OpenAIChatGPT Business プレミアムシート月額125ドル(年払いで月額100ドル)ドルユーザー単位OpenAI公式ヘルプのレート表(2026-09-18。2026-10-04の再確認では現行のレート表・料金ページに記載を見つけられず)

表を読むうえでの注意が2つあります。第1に、Google側の価格には共通ストレージが含まれます。ただしこれを「ストレージ代の分だけ安い」と差し引く計算は、今回の確認範囲ではできません。2026-09-18と2026-10-04に日本から取得したプラン一覧ページに出ていたAI機能なしのプランはBasic(100GB、月額290円)だけでした。400GB・2TB・5TBに相当するストレージ単体の価格は、今回は確認できていません。一覧の表示は地域・ログイン状態・既存契約で変わる可能性があるため、差し引く相手の値段は購入画面で確かめる必要があります。第2に、ドルで請求される契約では、請求時の為替とカード手数料で金額が動きます。同じ月額表示でも、支払額は毎月同じとは限りません。

法人で使うなら、個人プランとBusinessのシート単価を並べて、ユーザー数で掛け算してください。このとき請求単位を揃えてください。標準シートの月額20ドルは年払い(年間コミット)の月換算で、ChatGPT Plusの月額20ドルは月払いの価格です。月払いどうしで並べると標準シート25ドル対Plus 20ドルで、5ドルの差があります。


9. Copilot を加えた 3 者比較──公式表記で分かる違いだけ

Microsoft の Copilot を加えます。3社とも、データの扱いを公式に明記している法人向けプランで並べます。Microsoft の個人向けプランは確認していません。

項目ChatGPTGeminiMicrosoft 365 Copilot
比べたプランChatGPT BusinessGoogle Workspace(Business Starter / Standard)Microsoft 365 Copilot Business(アドオン)
表示価格月払いで月額25ドル/ユーザー(2人以上・年払いで20ドル)月額800円(Starter)/1,600円(Standard)。ユーザーあたり・税別月払いで月額3,778円/ユーザー(年払いは月相当3,148円)。税抜
別途必要な契約公式表記なし公式表記なし(Gemini は各プランに含まれる形で掲載)対象となる Microsoft 365 プランのライセンス
どこで動くかデスクトップとモバイルのアプリStarter は Gmail と Gemini アプリ。Standard は Gmail・ドキュメント・Meet などWord・Excel・PowerPoint・Outlook・Teams などのアプリ内
資料の渡し方文書・スプレッドシート・プレゼン資料・対応する音声ファイルをアップロード公式表記なし(今回の確認範囲)Microsoft Graph 経由でドキュメント・メール・予定表・チャット・会議などを参照
業務データの学習利用「No training on your business data by default.」人間によるレビューも、許可なくドメイン外でモデルの訓練に使うこともないプロンプト・応答・Graph 経由のデータは基礎 LLM の訓練に使われない

出所は、ChatGPT が料金ページとChatGPT capabilities overview、Gemini がGoogle Workspace の料金ページ、Copilot がMicrosoft 365 Copilot Business の料金ページとMicrosoft Copilot のデータ、プライバシー、セキュリティです(いずれも2026-10-11確認)。Gemini の学習利用の行だけはWorkspace の生成 AI プライバシー ハブの記述で、Gemini の学習オフ設定の記事の調査時(2026-09-21)に確認したものです。

注意点は価格の単位が揃っていないことです。Copilot Business は既存の Microsoft 365 プランに足すアドオンなので、負担は土台のプランとの合計になります。Workspace の価格はメールやストレージを含むスイート全体の値段です。ChatGPT Business はドル建てで、第3節と同じく換算しません。Copilot と Workspace の料金ページには期間限定の割引表示もありましたが、表は割引前の金額です。

プログラミング用途での違い

性能は比べません。各社の公式ページがコーディング向けに挙げている製品名だけを並べます(いずれも2026-10-11確認)。

  • ChatGPT:料金ページに「ChatGPT Work and Codex are included in your ChatGPT Free, Go, Plus, Pro, Business, Edu, or Enterprise plan」とあります。Canvas は執筆・編集・デバッグを一緒に行う作業スペース、データ分析は安全な環境でコードを実行する機能と説明されています
  • Gemini:Google AI のプランでは、AI Pro の特典に「AI Studio、Google Antigravity、Jules の使用量上限の拡大」が並びます。Jules はリポジトリに接続して pull リクエストの下書きなどを行うエージェントです。CLI 型の比較は別記事にあります
  • Microsoft:コーディング用は GitHub Copilot で、Microsoft 365 Copilot とは別製品です。GitHub の公式ドキュメントは「ソフトウェアの記述、理解、出荷に役立つ AI アシスタント」と説明しています。Microsoft 365 Copilot Business の料金ページのプランのハイライトに、コード生成の項目はありません

画像・音声など複数形式の扱い

公式ページが挙げている入出力だけです。品質は比べていません。

形式ChatGPTGemini(Google AI のプラン)Microsoft 365 Copilot Business
画像アップロードした画像・図・グラフの分析。テキストからの生成と編集画像・音楽・動画の生成モデル(AI Plus 以上)。Gemini Omni で参照画像をアップロード「AI 搭載の画像生成」
音声音声ファイルの文字起こし。音声モードで会話Gemini Notebook の音声解説テキストまたは音声で Copilot Chat を使う。Copilot ノートブックの音声要約
動画公式表記なし(今回の確認範囲)上記の生成モデルに動画を含む画像生成の説明に「OpenAI の最新動画モデル」の記述。動画の出力は公式表記なし

出所は上記の各ページです(いずれも2026-10-11確認)。Gemini の列は個人向けプランのページの記述で、Workspace の法人プランでの可否は確認していません。


10. 業務資料を入れる前に触る設定

会社の資料を貼る前に、両方とも1か所ずつ確認します。

Gemini側: Gemini Apps Activity

公式ヘルプ(プライバシーハブのページ上の最終更新表示は、2026-09-18の確認時は2026年8月10日、2026-10-04の確認では2026年9月24日)が示す内容は次のとおりです。18歳以上のアカウントでは「アクティビティを保存」(Keep Activity)が既定でオンで、会話はアクティビティに保存されます(Gemini Apps のアクティビティの管理と削除)。オンのままなら既定で18か月後に自動削除され、3か月・36か月・無期限に変更できます。以下の保持期間の記述はプライバシーハブによります。

オフにした場合も、応答とフィードバック処理のために72時間は保持されます。オフの状態ではモデルの訓練に使われませんが、フィードバックを送信した場合は例外と書かれています。また、オフでも一時チャットでも、会話は応答とGoogle・ユーザー・一般の人々の保護のために使われ、その保護には人間のレビュアーによる確認も含まれると同じページに書かれています(2026-10-04確認)。

もう1つ重要な記述があります。会話の一部はGoogleが訓練した外部レビュー担当者による確認の対象になり、人手レビューに回った会話は最長3年間、アカウントから切り離した形で保持されます。ユーザーが会話を削除しても、この分は残ります。機密情報を入れない、という運用判断はこの記述が根拠になります。

設定画面へは、Googleアカウントのマイアクティビティ内のGemini Appsの項目から入ります。

ChatGPT側: データ コントロール

公式ヘルプ「Data controls in ChatGPT」(2026-10-04確認)によれば、ChatGPTの設定 → データ コントロールにある『Improve the model for everyone』をオフにします。プライバシーポータルで『Do not train on my content』を選ぶ方法も案内されています。

オフにすると、それ以降の新しい会話とCodexのタスクは訓練に使われません。サインインしていれば設定はアカウント全体に適用され、使うデバイスやウェブ・モバイルの別によらず同期されます。Codexの「Include environments」は別の設定で、ChatGPT側をオフにしても変わらないと同じページに書かれています。ただし、オプトアウト後でも👍や👎でフィードバックを送ると、そのフィードバックに紐づく会話全体が訓練に使われる可能性があると同じページのFAQに明記されています(2026-10-04確認)。この点はGemini側の記述と同じ構造です。

公式の記述と画面の関係

ここは正直に書きます。執筆時(2026-09-18)、OpenAIの該当ヘルプ記事は直接取得がHTTP 403となり、検索エンジン経由で本文の該当箇所を確認しました。2026-10-04の再確認でも直接取得は403で、閲覧用のテキスト変換サービス経由で本文を取得しました。項目名の日本語表示は画面の言語設定で変わります。設定画面を開いたときに同じ文言が見つからなければ、データ コントロールの階層内を探してください。画面を開かずに設定済みと判断しないことが、この節の実務的な結論です。


11. よくある質問

両方契約して併用するのはありですか

ありです。ただし2本目を足す前に、第5節の3タスクを自分の資料で回してください。両方で結果が変わらない業務なら、2本目の月額は差を生みません。資料の置き場所が2か所に分かれる負担も無視できません。

無料のままで足りますか

タスク3のような短い文面の下書きだけなら、無料枠で判断できる場合があります。有料プランの差は主に使用上限と上位モデルへのアクセスにあります。長文PDFを日常的に投げるなら、無料枠の上限に先にぶつかります。

どのモデルでの比較ですか

画面表示のモデル名を控えることを前提にしています。Googleの日本語プランページではGemini 3.1 Proの使用上限が、Plusで2倍、Proで4倍、Ultraで最大20倍と説明されています(2026-09-18確認)。ただし基準は同じではありません。Plusの2倍とProの4倍は無料版が基準で、Ultraの2段階は日本向け料金ページで「AI Pro の 5 倍の使用量上限」「AI Pro の 20 倍の使用量上限」とAI Pro基準で書かれています(Gemini サブスクリプション(日本)、2026-10-04確認)。倍率を引用するときは、何に対する倍率かを併記してください。同じプラン名でも既定モデルは入れ替わるため、比較結果には必ず実施日と表示モデル名を添えてください。

会社の資料を入れて大丈夫ですか

個人プランでは、第10節の設定を触ったうえでも、Gemini側は人手レビュー分が最長3年残ると公式に書かれています。機密区分のある資料は、契約条件が異なる法人プランの利用可否を情報システム部門に確認してから入れてください。今回、法人プランのデータ取り扱い条件は確認範囲外です。法人向けプランの公式表記は第9節に追記しました(2026-10-11)。

価格が記事と違います

料金は改定されます。この記事の数字は2026-09-18時点で公式ページと公式ブログに表示されていたもので、一部は2026-10-04に再確認しました。実際の請求は画面表示が優先します。特にドルで請求される契約は為替で支払額が動きます。

ChatGPT・Gemini・Copilot のどれを選べばいいですか

決め手は業務資料の置き場所です。Google Workspace(Gmail・ドライブ・ドキュメント)にあるなら Gemini から試します。Microsoft 365(Word・Excel・Outlook・Teams)にあるなら Copilot です。ただし Copilot Business には対象の Microsoft 365 プランが別途必要です(第9節、2026-10-11確認)。どちらでもないなら、ChatGPT を含めて第5節の3タスクを自分の資料で回してください。速さや精度の順位は、この記事では付けていません。

Claude や Grok との比較は

Claude との比較は別記事にあります。Claude と Gemini の比較と、Claude と ChatGPT の比較です。Grok は一次資料を確認していないため扱いません。


12. まとめ:迷ったときの決め方

  • 業務資料がGoogle側にあるならGemini側から試す。支払い通貨は決め手にならない。Google AI Plus(2TB版)は月額1,450円と円で表示され、ChatGPTもWeb購入で日本円請求に対応している(いずれも2026-10-04確認)
  • 上位プランの使用量をまとめて買うならChatGPT Proも候補。月額100・200・500ドルの3段階で、200ドルの新規受付は再開済み。再開後の200ドルの新規契約は以前より利用枠が少ない(2026-10-04確認)
  • 会話の保持期間を社内規程に書くなら、どちらも数字が公開されている。Gemini側は18か月・72時間・3年、ChatGPT側は削除後30日以内の完全削除と一時チャットの最大30日保持で、削除後30日には非識別化・セキュリティ・法的義務の例外が付く
  • どちらとも決まらない業務なら、第5節の3タスクを自分の資料で2回ずつ回す。1回の結果で決めず、2回で結論が入れ替われば判断材料不足として扱う
  • この記事は速さと精度を測っていない。順位付けが必要なら、測るのは自分の資料で、実施日と表示モデル名を添えて

13. 関連記事